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 皆様の文芸/五行詩 

  種子島 種っ子母

八十路ゆく
農に精だして
六十年
健康一に
努力忘れず

降りやまぬ
部屋にこもりて
五・七・五
思い出したり
忘れたり

  種子島出身 種っ子

弱き声の義母
ベッドの上かと
覗けば
草取りじぇ
畑ん中

 平成二十六年十月八日

      



 種子島 種っ子父(故人)

昔日の
手足は もはや
我になし
悲哀惜涙
何時の日止まむ


激痛に
渾身しぼり
寝返るも
妻子の寝息
しばし安らぐ

      



  種子島 種っ子母

八十路坂
長き道か
近道か
子、孫思う
秋の日暮らし


八十路ゆく
身の衰えを
愛しく思い
三本足で
ゆっくりゆっくり

 平成二十六年九月三十日



  種子島 種っ子母

八十路坂
長き道か
近道か
子、孫思う
秋の日暮らし


八十路ゆく
身の衰えを
愛しく思い
三本足で
ゆっくりゆっくり

 平成二十六年九月三十日
      



 西之出身 富田 次夫

ほっしぇちゃー
どがんどあんしおいかい?
ちゅうから
こがんこあんしおいよ
と田舎の同級生との電話

 平成二十六年十月八日


 西之出身 富田 次夫


五才の孫が二才の弟に
「ちがうでしょう
サンタさんから
もらったんでしょう
いい加減に覚えなさい」


夫婦は似ている
または似てくる
ウチはあんまり
似てないけど
大丈夫かな


平成二十六年四月二三日



 西之出身 富田 次夫


ふるさとの
忌わしい名の峠は
切り開かれて
道端に
金盞花が咲いていた


ひとり残っていた
義伯母が逝った
ふるさとに
誰もいない
さびしさ


平成二十六年四月二三日



 西之出身 富田 次夫


はじめに妻が
次に私が
寄り添って立ち
愛車デュエットとの
別れの写真


美しいモニュメント
美しい絵画
美しい風景
それらには飽き足りない
ノスタルジア症候群


 平成二十六年二月十四日



 西之出身 富田 次夫


冬じたくの
ベランダに
たった一輪
咲いている
赤いバラ


耳がボアーンと
なってしまう静けさ
故郷の風景は
半世紀たっても
変わっていない


 平成二十六年二月十四日



 西之出身 富田 次夫


台風でチンガラの
よしずを片付けもせず
ことりんと
横になれば
中秋の名月


「十勝馬唄」にひかれ
遠いふるさとの
遠い昔に帰っていく
ゆったり
ゆったりと


 平成二十五年九月二十日



 西之出身 富田 次夫


スパッスパッと
削られた鉄屑が
焼けて転がる
大型扇風機が
何糞と首を振る


まっすぐな道で
迷ってしまい
路地に入ると
五十年前の
故郷があった


 平成二十五年九月五日




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